明日で8月も終わりなのに・・・なんですか!この暑さ!暑さのバーゲンセールか! 台風のいたずらだそうですから、それが去れば朝な夕なに秋の気配を感じられることでしょう。 ♪~夏が過ぎ~風あざみ~ 誰のあこがれにさまよう~青空に残された 私の心は夏模様~♪ いっつもこの時期は井上陽水のこの歌が浮かんでちょっと切なくなるひょっこりです。 自分の夏休みも終わり、もうなにもないので再びの・・・読書の時間にはまっています。 はまっているのは・・・再びの小池真理子。私の中では第2次ブームです。 私はほとんど女流作家しか読まないのですが・・・。20代の頃ほとんどその書いたものを読破したのが森瑤子でした。日本のサガンと呼ばれたあの方の文体は本当に重厚で深くて・・・。どんな感性でどんな頭でこんな小説がかけるのだろうと夢中でした。その森 瑤子に期待されていたのが小池真理子でもあったわけで。 19歳の時、この方の書いた初めてのエッセイ集「知的悪女のすすめ」という本を読んだのははっきり覚えています。当時はひと言でいうとこの人の評価は「きれいだが生意気」でしたね。 それから小説を書きはじめ阿刀田高さんあたりに短編の名手とうたわれましたが・・・それを覆したのが96年、直木賞を受賞した「恋」でした。 この人の作品はなぜか発表するたび長くなっていって「恋」は500ページ。普通の文庫の2冊分ですよ。 そして、つい先日読み終えたのが「望みは何と聴かれたら」。これは恋を更に上回る610ページ。 薄い文庫3冊分ですな。おまけに青森に行く前に読み出してしまって、中途半端にするのがイヤで徹夜で読み終えていきました。ばっかみたい(笑) このかたの長編作品は必ずや1970年代、安保の影をひきずる男と女。この人自身が運動のさなかにいたのでは?と思わせるほど、あの時代が克明です。 パリの美術館で、槇村沙織は30数年ぶりに秋津五郎に再会する。彼こそ学生運動の果ての凄絶な粛清リンチから身ひとつで逃走した20歳の沙織を半年間匿ってくれた男だった。運命の再会は二人になにをもたらすか? 意外にも?重松清さんの解説がより深みをまして・・・小池 真理子の印税収入にこつこつと貢献している昨今の私です。
by hyokkorijima
| 2013-08-30 23:41
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