娘が・・・


 今週は明日あさって以外はどうやらお日様から見限られてしまうらしいですね。
 週末からもしかしたら梅雨入りしてしまうかもなどと言ってましたが・・・
 いよいよ、あのジメジメの季節到来ですか。

 こっちの心模様も、どうやら瞬く間に晴れ間から見捨てられてしまい、ホントにウチは忙しいわ!誰のせいだい!ひと足先にどっぷり梅雨入りだあ。
 
 娘が・・・娘が禿げてしまった005.gif 007.gif このところ毎週日曜日たびにある試験の疲れとストレスがきっとピークに達してしまったのだろう。
 ウチの娘は、誰に似た?たぶん私だろうけど・・・根っこはすごく真面目な人間だ。ただ私と違うところは、何かに集中するときその集中度が半端じゃなく、メリハリが強すぎるのだ。
 遊ぶときはまるっきり家に寄り付かず遊び続け、勉強するときは一切の誘惑を遠ざけ引きこもってそれこそ、マックでオールをしたり、吐くまで勉強する。
「あらいいじゃない」と思うかもしれないが、こおいう人間が家の中に半年引きこもってるっていうのは、家人としてはちょっと辛いものがあるんですよ。神経がまいるんですね。
 もちろん今いちばん辛いのは本人だとは思いますが。
 試験は受け続けている、けれども結果はまだまだでない、出たとしても1次が通れば2次、3次とまだまだ続く、そのストレスや不安をきっとどっぷりキャッチしてしまっているのだろう。
 それが脱毛という形になって現れた。
 実は私は気づいていた。アレ?この子脳天が・・・と。しかし一過性のもの、病気やクスリの副作用でもないのだから本人が気づいてなければ、試験の山を越えれば落ち着くから黙っておこうと。

 なのに・・・なのに・・・また元凶はウ~ム、あの人。父親さん。
 ダイニングで本に目を落として下向きになっている本人に、向かいでダラダラ新聞見ながらお茶飲んだりしていたあの人が娘の頭を凝視して、あろうことか言っちまったんですよ。
「あれ?S子 オマエ頭禿げてるのか」020.gif
 もう!私はその無神経な一言に怒りで固まりました。娘はみるみる顔色が変わり洗面所に走って手鏡を脳天にあてポロポロ涙を流しながら父親を凶弾し・・・。
 よりにもよって、翌日に第2志望の役所の試験を控えている夜にどうして?どうして、あんなデリカシーのないこと言ってしまうのだろう。もうその夜はボロボロですよ。
「S子お父さんだってホラこんなに禿げて」って・・しょうもないフォローでよけい火に油そそいで・・・聞いてて吐きそうになったわい。
 私は翌、日曜の朝、ひどい腹痛で目が覚めました。ここ数年で何度も経験しているストレス性急性腸炎ってヤツです。トイレからなかなか出ない私に、これまた起きてしまった娘が
「お母さんどうした?」「うん・・例の心がもげたときの下痢さ(美しくない話でごめんあそべ)」「そう、でも下痢ぐらいいいじゃない下痢のほうが・・・ハゲよりずっとましだよ 私なんか私なんかハゲちゃったんだってよ」」
 それから私たちはひとしきりなんだか笑って笑って・・泣いて泣いて・・。ヤマ越えました。
「お母さん ポニーテールにすればわからない?」
「うん ぜんぜん大丈夫だよ、一過性のものなんだから 試験が終わればもくもく生えるさ~」
「うん もくもくじゃなくてもいいんだよ 生えるよね」
「生えるよ ダイジョブダイジョブ」
 うなずくと娘は少し腫れたまぶたで出ていった。父親がおっかなびっくり玄関まで送りにでてきて黙っているので
「ホラS子、気になってお父さんもお見送りだよ まったく口下手で困ったね~」
「ほんとだよ、じじい行って来るかんな 落ちたらおめえのせいだ わかってるな」って悪態つきながら笑顔を作ってやっていた。ウチラってかなり持っている!ならぬ出来てる!我慢強い母娘でしょ? もう自画自賛しなきゃこの家では頑張れないワ。
by hyokkorijima | 2011-05-24 23:51
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