めまぐるしい


 1週間更新していない間に、まあ気温が急降下したり急上昇したり、季節が冬に戻ったり、急に初夏になったり・・・なんということでしょう! 皆様、体はきちんとついていっていますか?
 花粉に黄砂にPM2・5だのって訳のわからないものまで浮遊して・・本当に住みにくくなりました。
 ちなみにアレルギー体質の私はこの時期がいちばん嫌いです。

 あっ、それから一昨日(日曜日)の空、皆さんはごらんになりましたか?驚きましたね。
 煙霧(えんむ)なんて言葉、知っていました?私はこの年齢で初めて知りました。あくまで気象用語のひとつなのですって? なんでも気温が急に高くなり、風が強くなり、湿度が下がる、この3つが揃うと大気中の塵やほこりが一気に舞い上がるそうですが、舞い上がりすぎですよ。
 あの空を見て、不吉に思わなかった人がいるでしょうか?

 
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 我が家のベランダからびっくりしてシャッターを斬ったものですが、実際は最初の空の色が、もっとまっ茶色で、昨年茨城を直撃した竜巻がやってくるのではないかと震えてしまいました。
 おりしも翌日に東日本大震災の2年目を控えていたし・・・3月ってどうも不吉です。
 天気も天気だったので、日曜日の午後はテレビで震災特集を見ていました。
 阪神のときと大きく違うのは、やはり津波と原発、この被害が復興のスピードを妨げてしまうのですね。 
 極論ですが、地震・火事で燃えてしまったのなら、新しいハコモノを建設するしかないですが、津波被害にあった土地にはすぐその跡地に家を建てるわけにはいかないし、原発にいたってはどれだけ、除染への道のりが長いか想像もつかないし・・・。被災3県はどこも本当に気の毒で思わず涙が出そうになりましたが、中でもやっぱり、福島の現状には胸がつぶれそうになりましたかね。
 福島を見ていると、なぜか私は・・高村光太郎の詩が浮かんできてしまうのです。
 うろ覚えなのですけど・・・

 智恵子は東京には空がないという
 本当の空が見たいという
 安達太良山の山のむこうに毎日でている空が本当の空だという・・・こんな詩が確かあったと思いますが。

 あれが安達太良山
 あの光るのが阿武隈川 ここはあなたの生まれたふるさと。

 知恵子抄ですよね。中学のとき、智恵子抄や道程は暗唱させられたのでなぜか覚えています。
 福島は本当の空がある、陽光を受けてきらきら光る阿武隈川が流れる、美しいふるさとだったはずなのです。 ぐうたらモンの私ですが、一昨日と昨日は、鎮魂の思いで過ごしました。
 今回はちょっと毛色の違った更新になりましたが。

 
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 今日、夕方の空と、会社の前で満開になった河津桜の木。海は七色にその色を変えるというけれど、空もなんといろいろな表情があること。花粉も塵も早く落ちついて、桜をゆっくり愛でたいですね。待ちどおしい。
by hyokkorijima | 2013-03-12 21:17
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